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三角形ドラマの概念
スティーブン・カープマンが開発した心理ゲームの概念です。三角形ドラマは、人間関係において最も広く行われている、破壊的な心理ゲームです。
三角形ドラマは、あらゆる文化、民族、宗教において、見られる現象です。家庭内、友人間、雇用関係、伴侶間などあらゆるネガティブな関わり合いにみられます。
いったん三角形ドラマの中に放り込まれると、好むと好まざるとにかかわらず、あなたは、必ず3つの役割を交互に演じることになります。
三角形ドラマを演じる、3つの役割分担
3角形ドラマは、罪悪感と非難に基づいています。
三角形の中心には、非難や傷みがあり、無力感が漂っています。
3.救済者
2.迫害者 △ 1.犠牲者
犠牲者 哀れを誘い、自分が迫害者によって、犠牲をこうむり、無力さをアピールします。そして、救済者から世話をしてもらいます。
迫害者 自ら問題を起こすことで、みんなの注目を浴び、犠牲者に世話をさせる。犠牲者と救済者二人によって、迫害者にさせられている、受身の迫害者もここに入ります。
救済者 犠牲者と迫害者をそのままにさせておく人です。(イネーブラーenabler) 世話をすることで、犠牲者が無力だと扱い、だからこそ私の助けが必要なのよ、と世話をします。
例として、アルコール中毒者(迫害者)が治療中で、お酒を断っているのだけど、お酒が飲みたいな〜という思いに大変苦しんでいるときに、その場の一時の苦しみを助けようと、お酒を買ってきて飲ませてしまうような行動をするのが救済者のやるようなことです。お酒を飲めば元の木阿弥であり、迫害者は暴力行為をはたらいて、犠牲者を犠牲者のままにしまいます。したがって、迫害者と犠牲者の関係をそのままにさせるイネーブラーが救済者の特徴です。そして救済者はためにならない害のあるお節介な行為をしますが、自分は人を救ってあげていると信じているがため、その迷惑かつ害のあるお節介を決してやめようとしません。
三角形ドラマから抜け出すには
まず、自分の三角形ドラマでの役割を知り、理解することで、自分がどういうときに、三角形ドラマに巻き込まれ、ドラマを演じてしまうのかわかります。そして、それを避けられるようになります。三角形ドラマにいるかどうかの見分け方は、人生がうまく行っておらず、同じパターンを使い何回でも同じ解決法を用いようとしていないかどうか、話し合いが堂々巡りしていないか、という点に着目します。
もし、自分が三角形ドラマを演じていることがわかったら
もし、自分が三角形ドラマを演じていることがわかったら、そこから抜け出す方法は、自分の感情、正直な感情を感じることです。自分の感じていることについて、本当のことを話すこと、そして、他人の押し付ける罪悪感を受け取らないことです。もちろん、自分も他人に罪悪感を押し付けてはなりません。そして、三角形ドラマから抜け出そうとしているのだから、迫害者と非難されることに対しての恐れを感じてもいいから、正直な気持ちにそって行動することです。おそらく、ほかの二人から、迫害者の位置づけをされるでしょうが、それでも罪悪感を感じることなく、本当の感情に基づいて行動し続けることです。そうすることで、このドラマ役割から抜け出せるようになります。
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